自閉症など発達障害のある当事者や家族らが13日、黒川青少年野外活動センター(川崎市麻生区)で自然体験イベントを楽しんだ。コロナ禍で外出の機会が減る中、気分転換をしてもらおうと、当事者・家族を支援する認定NPO法人「くるみ−来未」(中原区)が企画。親子連れらはターザンロープで遊んだり焼き芋を焼いたり。会場に歓声が響いた。(竹谷直子)
この日は親子連れやくるみスタッフら16人が参加。午前中には、木に巻き付けたロープに乗って遊んだり、自然の中を走り回ったり。昼ご飯に向けて焼き芋を焼くときには、まき割りや火おこしも体験し、子どもたちはまきが割れると「割れた!」とうれしそうに声を上げた。
娘(7)と自閉症の息子(9)と参加した中原区の女性(45)は「普通のイベントには参加しづらかった。温かく迎えてくれて、子どももくるみの人たちが大好きで毎回楽しみにしている」と話した。母親と参加した小学4年生の大嶋元就さん(10)は「自然が好きなのでうれしい。みんなでやると楽しい」と喜んだ。
くるみは、当事者の親や教員、専門家らが集まり、誰もが暮らしやすい地域づくりを目指して2014年に設立。居場所づくりやオンライン交流会などを開き、当事者同士のつながりをつくったり、発達障害を知るための講演会や啓発映画の上映会も開いている。
太田修嗣理事長(45)は「コロナ禍で外出ができず、子どももストレスがたまっている。親子で閉じこもってしまいがちだが、集まって話をするだけでも気持ちが外向きになる。コロナ禍だからこそ、こういった行事が必要」と話した。
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