箱根山の火山活動のため2015年5月から立ち入りを規制していた箱根町の「大涌谷自然研究路」の入場が28日に再開され、約7年ぶりに観光客が噴煙地帯の散策を楽しんだ。
自然研究路は、大涌谷園地から富士山などを望みながら高温の水蒸気や火山性ガスの噴出地を巡る約700メートルの周遊道で、箱根を代表する観光スポット。
再開に向け、県は最大30センチの噴石にも耐えられるコンクリート製避難シェルター7基を新設。地元消防なども観光客の救出訓練を重ねてきた。
この日は、午前と午後の2回で計約60人がスタッフの引率で入場。午前の散策では、箱根観光ガイド協会の若林宏光会長(68)が、箱根火山の成り立ちやシェルターなどについて説明した。名物の黒たまごを作る温泉池では、もうもうと噴煙が立ち上る様子を前に「昔はここで黒たまごを売っていて食べられた。早く元通りになってほしい」など話す参加者もいた。家族4人で訪れた兵庫県宝塚市の男性(46)は「規制解除後に初めて入れて感慨深い。自然の力を改めて感じた」と話していた。
同町観光協会の佐藤守専務理事は「箱根観光のメインの大涌谷が再開されることで、全体の観光客も増えれば」と期待していた。
入場にはウェブ(https://hakone.or.jp/od-booking/)での事前予約と安全対策などへの協力金(1人500円)が必要。当面、入場は1日4回、各回30人までとする。
箱根大涌谷の歩道入場再開 自然研究路 7年ぶり観光客 シェルター新設 - 読売新聞オンライン
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