恐竜の全身骨格標本や貴重な化石を展示する特別企画展「恐竜の世界へ行ってみた」が16日、大田市三瓶町の島根県立三瓶自然館サヒメルで開幕した。初日から大勢の家族連れが迫力満点の標本に見入り、恐竜が生きた時代の環境変化について考えた。9月25日まで。
恐竜が生きた中生代(約2億5千万~約6600万年前)は、活発な火山活動による二酸化炭素(CO2)の増加で今よりはるかに温暖な時代だったとされる。こうした環境変化への理解を通し、現在の気候変動問題にも目を向けてもらう狙いがある。
会場には約130点が並び、ひときわ目を引くのが、3本の角と大きなえり飾りが特徴のトリケラトプス(全長6・4メートル)、アウカサウルス(同5・6メートル)など全身骨格標本の4体。中国地方で唯一、山口県下関市で発見されたイグアノドンの仲間の貴重な足跡化石も展示した。温暖な気候が促した植物の成長で恐竜も巨大化したとの説も分かりやすく紹介している。
家族で訪れた大田市温泉津町湯里の会社員、田中綾さん(37)は子どもが恐竜好きで日々図鑑を見ているといい「骨格標本を間近で見るチャンスはなかなかない。植物や時代のことも分かって良かった」と話した。
サヒメル、しまね自然と環境財団が主催し、山陰中央新報社が共催。入館料は大人1200円、小中高生200円。7月19日と9月の毎週火曜日は休館。
(曽田元気)
【朝刊先読み!】恐竜展が開幕 島根県立三瓶自然館サヒメル - 山陰中央新報社
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