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Monday, July 4, 2022

大津の中学生が琵琶湖の魚を絵本に 自然を守りたい - 朝日新聞デジタル

 【滋賀】「びわ湖の日」の1日、大津市の中学生、黒川琉伊(るい)さん(14)が琵琶湖の魚の絵本「はじめてのびわこの魚」(能美舎)を出版した。幼い頃から通い詰めた琵琶湖に生息する魚など約50種を色鮮やかな色鉛筆で躍動的に描いた。

 志賀中3年の黒川さんは2歳ごろから、母親に連れられて草津市の県立琵琶湖博物館に毎日のように通った。あるとき急に足を止め、「ここの水槽の魚の種類が変わっている」と言い出した。言葉を覚える前に魚の名前を覚え、図鑑を見てカタカナを覚えた。幼稚園では「こざかなクン」と呼ばれるほど、魚に詳しくなった。

 自宅から走って30秒の琵琶湖で釣った魚の種類を図鑑で調べたり、漁師から話を聞いたりして湖魚の研究を続けてきた。「絵本をきっかけに一人でも多くの人に琵琶湖の魚や琵琶湖を好きになってほしい。そして、琵琶湖の自然をみんなで守りたい」と出版を思い立った。

 琵琶湖淀川水系に生息する50種類の魚を200色の色鉛筆で描いた。こだわったのは「四季を通した自然の色」だ。自分で釣った魚を太陽で照らすと、図鑑とは違った色合いだった。オイカワは、繁殖期にメスの目を引くため一年で一番鮮やかになる婚姻色の姿を、鮒(ふな)寿司の材料になるニゴロブナは産卵する田んぼで銅褐色になる姿を表現した。

 「自然の魚を琵琶湖に見に行ってみてほしい。魚と同じくらいのゴミの量も目にすると思います」と黒川さん。守ってほしい絶滅危惧種固有種などをマークで表記した。生態や調理方法なども紹介する。琵琶湖博物館の学芸員に監修してもらった。

 黒川さんは「琵琶湖は生き物の宝石箱。魚や水草を守ることで、大きな一つの琵琶湖という生き物になっている」と話す。

 1650円(税込み)。巻末には、フィールドワークの参考に観察日記や小魚の採り方も載せた。県内の書店やネットでも販売する。16日に彦根市竹ケ鼻町のビバシティ彦根でライブペイントがある。(林利香)

地元で講演会

 黒川さんは3日、大津市立和邇図書館(和邇高城)で講演会を行った。魚に興味のある親子連れら約50人が熱心に聴き入った。同図書館では、著書「はじめてのびわこの魚」の原画50枚を8日まで展示している。

 黒川さんは、自分で作った琵琶湖固有種のビワコオオナマズなどの模型を手にユーモアを交えて解説。琵琶湖にいるほとんどの魚は食べたといい、「ビワコオオナマズだけはまずいので食べたことがありません」と笑わせた。

 質疑応答もあった。「自分で魚をさばけますか」との質問には、「漁師さんやお母さんのさばき方を見て覚えました。下処理をしてお母さんに渡しています」と答えた。

 黒川さんは大津市内に4カ所ある市立図書館に絵本を寄贈した。今月中旬ごろから閲覧できるようになるという。(菱山出)

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