歴史的な「妻入商家群」の町家で現代アートを紹介する「丹波篠山・まちなみアートフェスティバル2022」が、丹波篠山市河原町(国重要伝統的建造物群保存地区)の27会場で繰り広げられている。25日まで。(中野真一)
県内外の作家46人が出展。米ニューヨークを拠点に活躍し、2年前に丹波篠山市へ移住してきた芸術写真家の栗田紘一郎さん(79)は初めて参加した。
プラチナを手すき和紙に塗って独自に開発した印画紙を使い、大型カメラで撮影。北米の自然を被写体に、水墨画を思わせるセピア色の作品など約20点を展示している。青色に発色する古い写真方式の作品「相似と相違A」は、丹波篠山市にアトリエを構えてから制作した新作。シダの葉を対に焼き付けている。
栗田さんは、環境保護に取り組んだ米国の思想家ヘンリー・ソローの影響を受けて広告写真家から転身した。「今はデジタル写真が全盛だが、昔からある技法との違いを感じてもらえたら。町家の歴史的な環境を使えるのはありがたい」
京都府亀岡市の漆芸家で京都市立芸術大教授の安井友幸さん(54)の作品は、日本庭園を望む座敷に、漆と金属粉を塗って玉虫色に輝く紙に川原石を載せ、点々と並べたインスタレーション(空間芸術)。紙は、和紙の原料のコウゾや
観覧無料。午前10時30分~午後4時30分。問い合わせは実行委事務局の丹波古陶館(079・552・2524)へ。
自然×和 深まる美 - 読売新聞オンライン
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