加賀青年会議所(JC)が、文明の利器から少し離れて自然を五感で満喫する新たな親子ツアーを始める。参加者は、食べられる雑草を選んで材料にするカレーライス作りや、木の枝を活用したアート作品づくりに励み、豊かな自然を残すふるさと加賀への愛着を深めてもらうきっかけとする。
加賀JCの地域活性化委員会が地域創造事業「アンプラグド・ツーリズム」(北國新聞社後援)と題して15日に企画した。親子連れ約70人を山中温泉四十九院町のイトノモリキャンプ場に集め、2部制で実施する。
このキャンプ場は、電気、ガスが通じておらず、インターネット環境も整っていない。雑草研究家の前田純さん(40)=愛知県=が、現地で採取するイヌタデやメナモミなど、食べられる雑草をミキサーでペースト状にし、ココナツミルクも足して味を調え、グリーンカレーを調理する。
キャンプ場周辺に自生するスギの木の枝を使い、リースや杉玉を作るワークショップも行う。摘み取った雑草を加熱して香りを楽しむテントサウナの体験会や三輪自動車「トゥクトゥク」を用いた自然散策ツアーも計画している。
企画したJCメンバーは、身近にある天然資源の価値を見つめ直し、豊かな自然を残すふるさとへの愛着を深めてほしいと準備を進めている。9月23日にはJCメンバーら16人が、キャンプ場でリハーサルを行い、カレーの試食やサウナの設営を行った。
キャンプの名前は、参加者に自然を五感で感じてほしいとの願いで、「アンプラグド」(電気につながっていない)とした。
地域活性化委員会は、地域資源を活用して新たな価値を創出する活動を今後も続ける方針だ。上出貴文委員長(39)は「さまざまな催しを楽しみながら、自然の魅力に触れ、驚きを感じてほしい」と話した。
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山中の雑草で調理やアート 親子で郷土の自然楽しんで 加賀JCが15日企画|地域|石川のニュース|北國新聞 - 北國新聞デジタル
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