滋賀県内では、春から秋にかけて、さまざまな川や水路で自然観察会が開催されています。観察会は、その地域に生息する生き物を発見したり観察したりすることで、地域の自然を知り、生き物の保全に目を向けてもらうことのできる大切な行事の一つです。さまざまな生き物が発見される機会であり、さらに同じ場所で継続的に続けていくことで、変化が見えてくることもあります。
守山市の水路では、毎年七月に地域の子どもたちを対象とした水辺の生き物観察会を開催しています。水路に入り、さまざまな生き物を採集しますが、採集した生き物について毎回、種の同定とおおよその個体数を記録しています。その結果、これまでに魚類ではオイカワやタモロコ、カマツカなど十六種を確認することができました。
観察会を続けている中で、二〇一五年の秋に道路建設に伴い、水路の改修工事が実施されることになりました。この時には観察会で明らかになった生き物の情報を基に保全策を検討しました。その結果、水路の生き物の種数や個体数が少なくなる冬に工事を行い、工事区間にいた生き物を事前に上流側に移動させるなど、生き物への影響を軽減した工事を実施してもらうことができまし...
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