【発明の名称】 自然発がん予防剤 【特許番号】 特許第7209193号
「自然発がん抑制剤」の概略
試験はSAMマウス(オス)の若齢マウス1群9匹で開始し、72週令で試験に供しました。72週令では各群6匹が生存。SAMマウス(オス)72週令おいてサンプル群(植物発酵物)と対照群(水)を比較しました。この時点で見掛けの老化指標の判定では対照群は老化が進んでいました。開腹したところ、対照の水摂取群の殆どの個体の横隔膜のリンパ節に固形腫瘍が見られました(担癌体は6匹中4匹=66%)。中にはガンの特徴でもある毛細血管の侵襲を示す腫瘍も見られ、組織検査ではリンパ腫(ヒトでは悪性リンパ腫に相当)と判定されました。一方、植物発酵物(市販品)2%の水溶液を自由摂取させたSAMマウスはリンパ腫は全く見られませんでした。1匹だけ腿の部分に約1cm角の固形腫瘍が見出され、組織判定は骨肉腫でした(担癌体は6匹中1匹=17%)。しかし、周囲はコラーゲン様の厚い膜で囲まれ、生体防御機構が働いているように思われました。類似の試験を行っているグループの論文を拝見すると、腫瘍の発生には言及されていません。生存期間が我々の方が長く、腫瘍の発生前に全数死亡することなしに観察出来たためと推定されます。腫瘍発生の有無に加えて重要なことがあります。ヒトで発生する「がん」の殆どは「自然発生がん」なのです。しかし、抗がん剤の試験等で使用されている試験系は「自然発生がん」ではありません。自然発生ガンの発生には時間が掛かって試験研究に使用するのは難しいのです。少しでも試験期間を短縮する試みがなされ、遺伝子操作により発癌遺伝子を組み込んだマウスでは約35日掛かります。我々のSAMの系ではこの1.5倍程度の期間で発癌が判定可能です。実験可能な初めての自然発がんの系と言えるかもしれません。
特許を取得した植物発酵食品:野菜・果物・キニコ等の植物原料を複数の有溶菌で発酵させた濃密なペースト状の発酵食品。
日本自然発酵 荘川研究所:多段階重合発酵を行う荘川研究所。日本北アルプスに近い岐阜県高山市荘川町の標高1050mの高地にあります。
(株)日本自然発酵が「自然発がん予防剤」の特許を取得 - PR TIMES
Read More
No comments:
Post a Comment