2023年06月09日08時36分
政府は9日の閣議で、2023年の環境・循環型社会・生物多様性白書を決定した。近代化以降続く自然の損失を食い止めて回復軌道に乗せる「ネイチャーポジティブ」の取り組みを初めて記述。民間で保護活動を行う森林などを国が認定する施策を進め、地域活性化や観光、農林水産業の振興にもつなげることを提唱した。
白書はネイチャーポジティブについて「自然保護だけでなく、社会や経済全体を生物多様性の保全に貢献するよう変革させる考え方」と説明。昨年カナダで開かれた国連生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)で決まった、30年までに陸域と海域の30%以上を保全する「30by30」の目標実現に向け、企業保有地などの保全強化を呼び掛けた。
「ネイチャーポジティブ」提唱 自然回復で地域振興―環境白書 - 時事通信ニュース
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