滋賀県最高峰の伊吹山でシカによる食害や大雨によってことし7月に土砂崩れが起き、登山道が使えなくなっている問題で、県は斜面の土壌の安定化と植物の復元に向けた対策を行う方針を固めました。
課題となっていた伊吹山の環境保全に向けて県が本格的に動きだすことになります。
伊吹山は日本百名山のひとつで、国の天然記念物に指定されている貴重な高山植物や固有種の群落がありますが、10年ほど前からシカによる食害で山肌が露出するなどしていました。
県や米原市は住民と協力してシカの食害を防ぐための柵を設置するなどの対策を進めてきましたが、ことし7月の大雨では大規模な土砂崩れが発生し、ふもとから登山できない状態が続いています。
県の関係者によりますと、登山道の復旧工事とは別に、課題となっていた伊吹山の自然環境の荒廃について県が本格的に取り組むことを決めました。
まずは山の傾斜や高低差のデータを解析したり、伊吹山に生息する動植物に配慮した上での山の緑化方法について専門家にヒアリングしたりして、土壌の安定化と植物の復元に向けた対策につなげることにしています。
県は必要な経費650万円を盛り込んだ補正予算案を今月20日に開かれる県議会に提出することにしています。
伊吹山の自然環境荒廃 土壌の安定化や植物復元など県が対策へ|NHK 滋賀県のニュース - nhk.or.jp
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