浜名湖の干潟「いかり瀬」で外来植物の除去活動に取り組んでいる舞阪の自然を守る会(浜松市西区)と須山建設(同市中区)、県の3者は17日、ふじのくに生物多様性地域戦略推進パートナーシップ協定を締結した。同会の活動に必要な人材や資材などを須山建設が支援し、持続可能な環境保全活動を展開する。県は両者の活動を積極的にPRするほか、必要に応じて外部講師を派遣するなどしてバックアップする。
パートナーシップ制度は、人手不足などに悩む環境保全団体と、地域貢献活動に意欲のある企業を県が結びつけることで、生物多様性の確保を図る。県が8月に創設し、今回が協定締結の第1号。
いかり瀬では近年、ナルトサワギクやアメリカセンダングサなどの外来植物が増殖し、ハマヒルガオやハマエンドウといった海浜植物を脅かしている。同会は毎月2~3回、地元の高校生などの協力を得て除去作業を行っているものの、会員の高齢化などにより人手不足に悩んでいた。
県庁で行われた協定締結式で、遠矢忠晴会長は「刈り取った草を船に乗せる作業など力仕事に苦労していたので、大変心強い」と感謝した。一方、須山建設の須山雄造社長は「地元企業として地域に貢献したいと思っていたが、具体的に何をどう手伝えば良いか分からなかった。浜名湖のために活動できることはうれしい」と話し、社員に参加を呼びかけたいとした。
県の「ふじのくに生物多様性地域戦略」で、浜名湖は伊豆半島、富士山、南アルプスと並び、特徴的な地域の環境を重点的に守るエリアに掲げられている。県くらし・環境部の高畑英治部長は「活動が継続的に行われ、次に続くきっかけとなってほしい」と期待した。
舞阪の自然を守る会×須山建設×静岡県 浜名湖外来植物除去で協定 「いかり瀬」持続可能な環境保全に|あなたの静岡新聞 - あなたの静岡新聞
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