<ミツバチ観察で子どもたちが自然保護の大切さを学ぶ。自然由来の製品を扱う化粧品メーカーによる体験型環境教育が生物多様性を次世代に伝える>
世界を変えるには、ニュースになるような大規模なプロジェクトや製品だけでは不十分。日本企業のたとえ小さなSDGsであっても、それが広く伝われば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、社会課題の解決に近づいていく──。この考えのもと、ニューズウィーク日本版はこの春、「SDGsアワード」を立ち上げました。その一環として、日本企業によるSDGsの取り組みを積極的に情報発信していきます。
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自然由来成分を使用したフレグランスや化粧品を製造し、世界各国で販売しているゲラン株式会社は、素材となる植物の受粉で重要な働きを担うミツバチを保護すべく、「ゲラン・ミツバチ保護プログラム」を実施している。その一環として、世界各国で実施している「ビー・スクール(Bee school)」は、若い世代にミツバチ保護の重要性を伝える取り組みだ。
自然の恵みを受けて製品を提供する企業として、植物の存続に不可欠なミツバチの保護に取り組む
ミツバチは花の蜜を吸うために花から花へ飛びまわり、植物の受粉を助ける「ポリネーター(花粉媒介者)」という重要な役割を担っている。植物が子孫を残すためには、欠かせない存在だ。しかし現在、ミツバチの数は減少し続けており、生態系のバランスが崩れることが危惧されている。
フランスに本社を置き、フレグランスやスキンケア、化粧品の製造・販売を行っているゲラン株式会社は、ミツバチの保護を目的とする15のパートナーシップと様々なイニシアチブを集約した「ゲラン ミツバチ保護プログラム」を通して、10年以上にわたりミツバチの保護と生物多様性の保全に取り組んでいる。
1828年の創業以来、同社は自然の恵みから誕生した素材を使用し、世界中の豊かな自然をインスピレーションの源に高品質の製品を生み出しており、ミツバチをブランドのシンボルとしている。
フランス・パリで誕生してから約200年、伝統を重んじながらも更なる未来へと自然をつなぐため革新的な事業を続けていく
「ブランドのシンボルであり、優れたポリネーターであるミツバチが世界中の花を咲かせることを可能にしているおかげで、ゲランの製品はできあがっています。当社は、これらの製品を通して培われてきた美の軌跡を、将来にわたり次世代へと引き継いでいく使命があると考え、このプログラムに取り組んでいます」と、マーケティング & コミュニケーション本部 リテールマーケティングマネージャーの荒谷雅氏は語る。
自然と共に学ぶ「ビー・スクール」ゲランが明日へと花咲かせるミツバチと子どもたちへのプログラム - ニューズウィーク日本版
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