皇后さまは9日の60歳(還暦)の誕生日に合わせて公表した文書で、国内外の自然災害や戦争で犠牲となった人たちに心を寄せ、「大変心が痛みます」とつづられた。
皇后さまはこの10年余りの間に「以前には予期していなかったような様々な出来事や社会の変化」があったと記された。2011年の東日本大震災は「大きな衝撃と深い悲しみを持って受け止めなくてはならない現実でした」と指摘。その一方で地震や豪雨などの自然災害のたびに人々が手を取り合い、苦難に立ち向かおうとする姿に「どれほどの感銘を受けたことでしょう」とつづられた。
コロナ禍では、世界中で多くの人々が重い病に倒れ「日々の報道を見るのが
世界に目を向けると、戦争や紛争で「子どもを含む多くの人の命が失われていることに大変心が痛みます」と悲しまれた。国際社会は「分断と対立が深まってきているのではないか」と懸念し、対話を通して相手を理解することの大切さを強調された。
2年前に成年を迎えられた長女愛子さまについては「あどけないところも残る愛子ではありますが、いろいろな時に私たちを助けてくれるようにもなってきた」と成長を喜ばれた。
一方、宮内庁の医師団は、皇后さまの体調に関する見解を公表した。今も適応障害の治療は継続し、「依然として体調には波があり、お疲れがしばらく残ることもある」と、昨年までと同じ見解を示した。コロナ禍が落ち着いて出席する行事も増えている中、「散策などの運動や気分転換のための時間を含め、十分に休息をおとりいただきたい」と指摘した。
皇后さま、誕生日に合わせ文書を公表…自然災害や戦争に「大変心が痛みます」 - 読売新聞オンライン
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