2022年12月に開催された生物多様性条約第15回締約国会議(CBD・COP15)では、生物多様性を保全していくための新たな国際目標「昆明・モントリオール生物多様性枠組み」が採択されました。中でも目標15では「生物多様性に係るリスク、生物多様性への依存及び影響を定期的にモニタリングし、評価し、透明性をもって開示すること」が掲げられました。
ネイチャー・ポジティブを実現するために、企業や金融機関がどのように自然情報と向き合い開示への道筋を立てていくべきかを検証するため、WWFは南三陸森林管理協議会(以下、協議会)の協力の下、協議会が管理するFSC認証林においてTNFDが推奨する自然情報の分析手法であるLEAPアプローチをパイロット的に実施しました。その結果、FSC認証林には TNFD の LEAP プロセスに必要な依存、インパクト(影響)、リスク、機会の元になる情報が概ね存在し、特に自然関連のリスクには一定の配慮があることが確認できました。このことから、LEAPとFSCの審査項目には高い整合性があることが認められました。
LEAP を実施して抽出した情報をイラスト化した南三陸森林管理協議会の森林管理
©WWF ジャパン
■公開資料
『TNFD開示が推奨する企業と自然の依存と影響-南三陸のFSC認証林におけるLEAP検証を事例に-』
https://www.wwf.or.jp/activities/data/20230830forest.pdf
■ウェブサイト
『企業向け森林セミナー2 日本のFSC®認証林で実施したLEAPアプローチの検証結果』
https://www.wwf.or.jp/activities/activity/5391.html
自然関連情報開示タスクフォース(TNFD)が推奨する開示について報告書を発表 - PR TIMES
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