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Sunday, June 30, 2024

稲城亜丁自然保護区 今回初めての現地からの日記 - 海野和男のデジタル昆虫記 - 緑のgoo - goo.ne.jp

稲城亜丁自然保護区 今回初めての現地からの日記
稲城亜丁自然保護区 今回初めての現地からの日記
2024年06月29日

昨日、亜丁自然保護区を訪れた。
ここは上高地を10倍ぐらい大きくした感じの自然保護区で、そこに入るには下の香格里拉鎮から保護区の入り口の亜丁村のホテルがある場所まで、専用のバスに乗る。保護区内には電動の小さなバスがたくさんあって、目的地まで乗るのだが、乗り換えだけでで疲れ果てるぐらい歩かされる。あいにく雨でものすごく寒い(5度ぐらいか)
保護区内バスの終点は牛奶海(海抜4600m)だ。そこをほんの少しだけ歩いたが、高山病にかかりかけたと思うほど疲れた。ちゃんと回ったわけではないのに昨日は5kmぐらい歩いた。4000mを超える地域の歩行はぼくには極めて困難。
しかし景色は抜群で、バスの乗り換え地には素晴らしい渓流が流れている。牛奶海は牧場なのだろうが高山植物が咲き乱れ、晴れていたらどれほど美しいことか、背景に写っている山は6000mぐらいはあり、氷河が見える。雲で頂上が見えないのが残念だった。
ほうほうの体で宿舎に戻り、苦しいので酸素を吸った。宿泊所は床暖房だったので助かった。宿泊施設のある場所も標高4000mを超えている。去年と今回の経験では標高3500m以下で泊まれば問題はないように思うが、それ以上の標高の場所では宿泊はしないようにした方が良いと感じる。3500mと4000mでは体にかかる負担がすごく違うように思う。
保護区内はよほど奥まで行かない限り遊歩道しか歩けないので、蝶の撮影には不向きだ。今朝も雨だったので、朝食後すぐにバスで下に降りて、ホッとした。
すごい数の観光客が訪れるようだから、致し方がないのだが、乗り換え地点で歩かなくて済むような方法はないのかなと思った。

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稲城亜丁自然保護区 今回初めての現地からの日記
稲城亜丁自然保護区 今回初めての現地からの日記
2024年06月29日

昨日、亜丁自然保護区を訪れた。
ここは上高地を10倍ぐらい大きくした感じの自然保護区で、そこに入るには下の香格里拉鎮から保護区の入り口の亜丁村のホテルがある場所まで、専用のバスに乗る。保護区内には電動の小さなバスがたくさんあって、目的地まで乗るのだが、乗り換えだけでで疲れ果てるぐらい歩かされる。あいにく雨でものすごく寒い(5度ぐらいか)
保護区内バスの終点は牛奶海(海抜4600m)だ。そこをほんの少しだけ歩いたが、高山病にかかりかけたと思うほど疲れた。ちゃんと回ったわけではないのに昨日は5kmぐらい歩いた。4000mを超える地域の歩行はぼくには極めて困難。
しかし景色は抜群で、バスの乗り換え地には素晴らしい渓流が流れている。牛奶海は牧場なのだろうが高山植物が咲き乱れ、晴れていたらどれほど美しいことか、背景に写っている山は6000mぐらいはあり、氷河が見える。雲で頂上が見えないのが残念だった。
ほうほうの体で宿舎に戻り、苦しいので酸素を吸った。宿泊所は床暖房だったので助かった。宿泊施設のある場所も標高4000mを超えている。去年と今回の経験では標高3500m以下で泊まれば問題はないように思うが、それ以上の標高の場所では宿泊はしないようにした方が良いと感じる。3500mと4000mでは体にかかる負担がすごく違うように思う。
保護区内はよほど奥まで行かない限り遊歩道しか歩けないので、蝶の撮影には不向きだ。今朝も雨だったので、朝食後すぐにバスで下に降りて、ホッとした。
すごい数の観光客が訪れるようだから、致し方がないのだが、乗り換え地点で歩かなくて済むような方法はないのかなと思った。

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Saturday, June 29, 2024

自然が作り出す美しさ 永瀬正敏が撮った下田(272) - 朝日新聞デジタル

国際的俳優で、写真家としても活躍する永瀬正敏さんが、世界各地でカメラに収めた写真の数々を、エピソードとともに紹介する連載です。つづる思いに光る感性は、二つの顔を持ったアーティストならでは。今回は下田での一枚。「自分を戒めた」理由とは?

自然が作り出す美しさ 永瀬正敏が撮った下田(272)
©Masatoshi Nagase

地球の偉大さを感じる瞬間が度々ある。

静岡県の下田に撮影でお邪魔した際『龍宮窟』という、
円形の海食洞があることを知って足を延ばしてみた。

車で走っていると「こんなとこ?」と思ってしまうような、
海岸線の何げないカーブの近くにその入り口があった。

2、3台止められるかどうかの駐車場に車を止め、
係の方と話をして、目的の場所へ下りていった。

ぽっかりと天井が空いたその場所は、
澄みきった水と半円形にくりぬかれた岩の向こうに、
海が見える、なんとも素敵な場所だった。

こちらはその壁の写真になる。
地面ではない。

半分壁に埋まった石たちが顔を見せているので、
地面のように見えるが、『龍宮窟』という場所を、
形づくっている壁の一部。
粘土質なのだろうか、黄土色の壁に少し地層が見える。
きっと雨水なのだろう、その壁にアクセントをつけている。

数年前、あるドキュメンタリー番組で、
今世界中で“砂”の採掘利権を争っているという事実を知った。
日本でも以前は川底をさらって、埋め立てや、水の浄化、
なかには半導体の一部などに使っていたようだが、
今は輸入に頼っているとのこと。

ほとんどの国が同じ状態で、どんどん世界中の“砂”が少なくなり、
地形自体が変わってきているのだそうだ。

温暖化の問題は知ってはいたが、様々な問題を、
今地球は抱えているんだなぁ、とあらためて考えさせられた。

途方もなく長い時間をかけ自然が作り出す、
まるでアートのような世界。

決して人工では表現できないその美しさを、
この先もまだ大切にしていかなければと、
自分を戒めた。

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Friday, June 28, 2024

特集ギャラリー:自然を守る 写真と図解37点(2024年7月号) - ナショナル ジオグラフィック日本版

 生物多様性の保全に重要な役割を果たす先住民たち。世界5カ所で、その取り組みを記録した。

この記事は、地球資源の保全に取り組んでいる非営利組織ナショナル ジオグラフィック協会の資金協力によってつくられています。

文=グレブ・レイゴロデツキー(生態学者/「生命輝くサンゴの海を未来へ、パラオ」、「海からの贈り物、グリーンランド」)、シオバン・シングルトン(ストーリーテラー/「火を味方に、オーストラリア」)、ウーゴ・ルシタンテ(環境活動家/「ここはコファンの土地。私たちのもの」、エクアドル)、エルジェン・カマガノバ(伝統文化専門家/「聖なる旅へ、モンゴル」)/写真=キリー・ユイーヤン

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ボルネオゾウ「絶滅危惧種」に レッドリスト更新―国際自然保護連合:時事ドットコム - 時事通信ニュース

配信

ボルネオゾウ(国際自然保護連合提供)

ボルネオゾウ(国際自然保護連合提供)

 国際自然保護連合(IUCN)は27日、絶滅の恐れがある野生生物を掲載した「レッドリスト」を更新した。ゾウの中で最も小型といわれるボルネオゾウを、3段階ある絶滅危惧種の2番目に当たる「危機(EN)」に追加した。

特定外来生物に指定 中国原産オオサンショウウオ―環境省

 ボルネオゾウは東南アジアのボルネオ島に生息しているが、広範囲にわたる森林伐採により、年々その数が減少。野生の個体数は現在約1000頭と推定される。今後も象牙の密猟やパーム油の生産増に伴う生息地縮小などが懸念されるため、絶滅の危機にあると評価された。

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Thursday, June 27, 2024

自然史博物館をつくる会を設立 県内生物標本の危機で有志「必要性発信を明確に」 高知県 - 高知新聞

2021年、県内の生物標本の現状調査を行う谷地森さんら(四万十市の市郷土博物館)

2021年、県内の生物標本の現状調査を行う谷地森さんら(四万十市の市郷土博物館)

 高知県内で収集された生物標本が保管場所の不足や持ち主の高齢化などにより散逸の危機にある問題で、県内の専門家らがこのほど、「高知に自然史博物館をつくる会」(谷地森秀二代表=横倉山自然の森博物館学芸員)を設立した。「高知の自然の物証を保管する必要性を発信し、県に開設を働きかけていきたい」としている。

 発起人の谷地森代表は栃木県立博物館勤務を経て2004年から須崎市のNPO法人「四国自然史科学研究センター」のセンター長を務め、…

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自然史博物館をつくる会を設立 県内生物標本の危機で有志「必要性発信を明確に」 高知県 - 高知新聞
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大自然の中でスイング!「斑尾ジャズ2024」7月6日(土)、7日(日) | イベント - joetsu.ne.jp

2024年06月26日 16:50更新

新潟県と長野県の県境にある斑尾高原スキー場を舞台に、大自然の中の特設ステージでジャズバンドの演奏が行われる野外ジャズフェスティバル「斑尾ジャズ」が7月6日(土)、7日(日)に開催されます。

2024フライヤー暫定版_(2)_ページ_1

斑尾ジャズは2007年に地元の人たちと全国のジャズファンが手づくりで立ち上げ、今年で16回目となります。全国から集まったジャズバンドが標高1000メートルの斑尾高原に特設された野外ステージで演奏を行い、毎回多くのジャズファンに喜ばれているイベントです。今年は2年ぶりの開催となります。

ステージから 1

過去の斑尾ジャズの様子

今回は、2日間を合わせて全国から22バンドが出演します。20人ほどからなるビッグバンドのほか、小編成のバンド、ゴスペルグループなどの出演が決まっています。その中には、上越地域で活動するゴスペルグループ「J・O・Y Gospel」の出演も予定しています。

閑却席

過去の斑尾ジャズの様子

会場にはステージや客席となるなだらかなスロープを取り囲むように、15店舗ほどの飲食ブースが並びます。

2024フライヤー暫定版_(2)_ページ_2

地元のレストランなどのおいしいグルメが販売されるほか、長野県と斑尾ジャズ実行委員会の共同で、長野県産ワインとシードルの販売ブースがも出店します。

ビッグバンド

過去の斑尾ジャズの様子

大自然の中、高原のさわやかな風を感じながら、ジャズの心地良い音を楽しみませんか?

斑尾ジャズ実行委員会 代表 新山敏さん
「毎年、上越市からたくさんの方に出演していただいたり、観客として足を運んでいただいています。新幹線であれば上越妙高駅から10分で飯山駅に着くので、そこからバスに乗って30分ほどで会場に着きます。車であれば、上越から1時間ほどです。今回もぜひ、みなさんお誘いのうえ、斑尾までお越しください」

斑尾ジャズ2024
■日時:7月6日(土)11:00~17:05、7日(日)9:00~16:30
■会場:斑尾高原スキー場 特設ステージ(レストランチロル)
■運営協力費:1000円、中学生以下無料
※参加バンドや詳細などについてはホームページで確認してください
■問い合わせ:TEL0269-64-3505(実行委員会事務局)
■ホームページ:http://www.madaraojazz.com/

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ボルネオゾウ「絶滅危惧種」に=レッドリスト更新―国際自然保護連合 - 時事通信ニュース

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ボルネオゾウ「絶滅危惧種」に=レッドリスト更新―国際自然保護連合  時事通信ニュース
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Wednesday, June 26, 2024

水上ビルに自然派ワインスタンド - 東海日日新聞

水上ビルで自然派ワインスタンドの営業を始めたテノール歌手の近藤さん(豊橋市駅前大通3丁目で)

 豊橋駅南側の通称・水上ビルに自然派ワインスタンドが5月にオープンした。店に立つのは、テノール歌手の近藤辰俊さん(48)。シャンソンやオペラの楽曲などが流れ、気軽にワインが楽しめる店を「人と人、人と文化が出会うハブのような場所にしていきたい」と話す。

 夕方までコーヒースタンドだった店は、間接照明だけの穏やかで温かな空間へと装いを変えた。店内には、自然派ワインを中心に赤や白、オレンジワインが常時8種類ほど並ぶ。言葉が音楽に乗ると歌になる―。店名は、歌を愛する近藤さんらしい「ことの音ぶどう酒店」。ワインと味わうのは、スペイン料理でおなじみのピンチョスのような、もなかの皮の上に旬の食材がのったフィンガーフード。海外の人が豊橋を感じられる店にもなるよう地元産食材を使ったメニューも用意する。

 東京都出身の近藤さんと豊橋に縁ができたのは12年前。大地真央さん主演のミュージカル「マイ・フェア・レディ」で帝国劇場デビューを果たすなど、数々のオペラ、ミュージカルに出演してきた近藤さんだったが、2011(平成23)年の東日本大震災の影響で数々の公演が中止に。安定した仕事を探す中で豊橋市内のホテルに就職した。

 以来、舞台からは距離を置き、ホテル勤務を続けておもてなしの心を学んだ。ただ、発声練習は欠かすことはなかった。転機となったのは一昨年10月。鎖骨を骨折し3カ月間、仕事を休む中で人生を見つめ直し、「好きな歌とワインを一生懸命やっていこう」と決意した。

 ワインは、オペラが始まったと言われるイタリアの文化を知る上で欠かすことはできない。オペラをきっかけにワインに関する歴史や文化、地理も学んできた近藤さん。ヨーロッパ旅や音楽留学していたドイツで出合ったワインを紹介するワインスタンドの立ち上げを決めた。

 さらに今年、「舞台人」としても再出発を果たした。12年ぶりの本格的な舞台復帰作となったのは、今年2月に名古屋市文化振興事業団が主催した40周年記念のオリジナルミュージカル。制作陣には、かつての「マイ・フェア・レディ」スタッフもいた。「頑張っている姿を見せようと、チャレンジの思いでオーディションを受けました」と話す。7月にも、名古屋でオペラ「マドンナの宝石」への出演が決まっている。

 現在はテノール歌手とワインスタンド店主という二足の草鞋(わらじ)を履く。クラシックやシャンソン、K-POPなど多彩な音楽が漂う店内では、客も音楽談議に花を咲かせる。今後は発声練習の方法などを教えるワンポイントレッスンを通じて、オペラやミュージカルに親しみを持ってもらう取り組みも始める予定だ。

 場所は、清水銀行豊橋支店向かい側の大豊ビル。営業は金~月曜の午後6時~同10時。火・水・木曜は不定休。

2024/06/27 のニュース

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日本酒造りと自然環境のつながり知ってもらう展示会 和気町|NHK 岡山県のニュース - nhk.or.jp

岡山で盛んな日本酒造りと、自然環境のつながりを知ってもらおうという展示会が、和気町で開かれています。

展示会は和気町にある県自然保護センターが開き、会場には岡山特産の酒米「雄町米」や、田んぼの周りに生息するアユモドキやタガメといった貴重な生物についてのパネルなどおよそ50点が展示されています。
このうち、水をテーマにしたコーナーでは、岡山の酒蔵はカルシウムとマグネシウムの含有量が少ない軟水で仕込むところが多いことなどが紹介されています。
また酒を加熱し殺菌するための器具で、らせん状をした金属製の管の形がヘビをイメージさせる「小蛇管」や、シカの角に見立てた「角樽」など生き物にちなんだ酒造りの道具も展示されています。
企画した県自然保護センターの柿真理さんは「酒の味は水の性質だけで決まるのではなく、酒米や作り方でも変化していく。工夫を凝らした岡山の酒を楽しんでほしい」と話していました。
この展示会は6月末まで開かれています。

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Tuesday, June 25, 2024

<社説>日高山脈が国立公園に 原生の自然 後世に継承を:北海道新聞デジタル - 北海道新聞

 全国35カ所目、道内では7カ所目の国立公園「日高山脈襟裳十勝国立公園」が誕生した。

 日高、十勝両管内13市町村にまたがる24万5千ヘクタール余りと、これまでの国定公園時の2倍以上となり、大雪山国立公園を上回って国内最大だ。

 氷河に浸食され巨大なスプーンでえぐられたような「カール」と呼ばれる氷河期の痕跡があり、エゾナキウサギなど希少な動物やここだけに自生する植物の固有種も多いのが特徴だ。

 太古から現代に至る自然の価値を再認識する機会としたい。

 一方、国立公園の指定を機に観光振興に期待する声も大きい。ただ登山者や観光客が押し寄せれば、オーバーユース(過剰利用)やオーバーツーリズム(観光公害)が懸念される。

 原生の自然を後世に引き継ぐことを最優先に、保護と利用のあり方を考えねばならない。

■価値を損ねぬ整備に

 南北約140キロの日高山脈は砂防工事などで人の手が入っていない原生流域が国内最大だ。沢登りが必要な山があり、また登山口までのアプローチも長いことなどから、容易に人を寄せ付けてこなかった。

 山脈の核心部で最も規制が厳しい「特別保護地区」は約7万3千ヘクタールとなる。国定公園時の4倍弱に広げた点は評価できる。

 環境省の基本方針によると、核心部では経験者を想定した登山を、山麓部ではより広い利用者層に学びや体験の場をそれぞれ提供するとした。近く自治体や専門家、関係団体と協議会を設置し、公園のビジョンや管理運営方針などを策定する。

 登山道やトイレ、駐車場整備などが考えられるが、日高山脈の特性を踏まえる必要がある。

 峻険(しゅんけん)な山々は登山の難易度が高い。ヒグマも数多く生息する。アクセスが整えば、観光の延長で安易に山に入り事故に遭う人が増える懸念がある。

 過剰な整備は日高山脈の価値を逆に損ないかねない。

 入山しなくても楽しんでもらえる工夫も必要だ。麓を周遊しながら変化する山の表情を眺めたり、写真に収めたりすることなど知恵を絞りたい。

 自然保護を大前提にワイズユース(賢明な利用)へと、多角的に議論しなければならない。

■文化にも光当てたい

 国立公園は国定公園の名称に「十勝」を加えた。観光振興を念頭に置く十勝管内の市町村に配慮した格好だ。一方、自然保護団体は「日高山脈という名称に『十勝』は内包されている」などと反対し、改称するよう訴えている。

 いずれにせよ、日高、十勝両管内の市町村と関係団体が適切な保護と利用に向けて連携することが大事だ。

 さらに、日高山脈にまつわる歴史と文化に光を当ててはどうか。十勝ゆかりの山岳画家、坂本直行さんは日高山脈に魅了され、四季の山々を描き続けた。日高と十勝のアイヌ民族は文化の保存と伝承に努めてきた。

 観光客が自然に親しむのに併せ、アイヌ民族の文化に触れる機会を増やすのも意義がある。

 日高山脈南端付近のアポイ岳も国立公園に含まれる。地下のマントルが露出した「かんらん岩」の地質は独特で、世界ジオパークにも指定されている。標高は低く比較的親しみやすい。

 「花の山」とも呼ばれているが、高山植物が激減し乾燥に強いハイマツが増えている。温暖化で雪解けが早まり、土壌の乾燥が進んだとも考えられる。

 今後も植生の維持・回復に最大限努めつつ、アポイ岳の現状を温暖化が地球環境にもたらす警鐘と受け止めたい。

■行政の真価問われる

 気になるのは環境省が近年、全国の国立公園の積極利用を進めていることだ。観光立国という政府方針を踏まえ、富裕層のインバウンド(訪日客)の利用を増やそうと「国立公園満喫プロジェクト」を推進し、施設整備などを行っている。

 民間事業者との連携にも積極的だ。「保護と利用の好循環」と言いつつ、肝心の保護がおろそかになってはいないか。

 世界自然遺産の国立公園・知床にしてもそうだ。携帯電話基地局の設置を拙速に許可した対応を見ても、疑問が募る。

 工事は中断しているが、環境省は地元協議を注視するにとどまる。開発行為の可否判断は国立公園行政の要諦のはずだ。環境省の真価が問われている。

 釧路湿原では国立公園周辺で太陽光発電のソーラーパネルの敷設が進む。絶滅危惧種キタサンショウウオや国の特別天然記念物タンチョウの生息への影響が懸念される。

 国立公園外でも宗谷管内の大規模な風力発電計画は絶滅危惧種イトウの脅威となっている。

 環境省は再生可能エネルギーが生態系に及ぼしている影響について前面に立って調査し、必要に応じて規制すべきだ。再エネの拡大に即した実効性ある環境影響評価制度を、早急に整備する必要もある。

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自然の香り、信濃町で「癒やし」 北部高生が森林セラピー体験|信濃毎日新聞デジタル 信州・長野県のニュースサイト - 信濃毎日新聞デジタル

 北部高校(飯綱町)の1年生25人が25日、信濃町の黒姫童話館に隣接する森で、森林の魅力に触れて心を癒やす「森林セラピー」を体験した。張り切って元気に森の中を歩いていた生徒たちも体験後は…

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SDGs研修や体験学習 奥大山自然塾1年、活用広がる 30日、記念イベント - 日本海新聞

 地球環境を考える体験型学習の拠点「奥大山自然塾」が江府町に開校して1年がたった。昨年は延べ35団体、624人が塾生となって学んだ。30日には「未来へのおくりもの」をテーマに、開校1周年を記念したイベントを同町御机のエバーランド奥大山で開く。

 奥大山自然塾は脚本家の倉本聰氏が主宰する富良野自然塾(北海道)の分校として町が昨年5月に開校。大山の南側山麓を舞台に、地球の歴史46億年を460メートルの道に置き換え温暖化などの背景を考えるプログラムなど五感に訴える体験メニューを設けている。

 利用は小中学生をはじめ、企業や教員の持続可能な開発目標(SDGs)研修、公民館活動など幅広い。冬場は出張自然塾などに取り組み、県内外に門戸を広げてきた。今年5月には、日南町と連携して都市部の中学校の修学旅行の受け入れに成功。県内の小学校の総合学習でも活用され始めている。

 同塾インストラクターで町奥大山振興室の光島宏美地域プロジェクトマネジャーは「初年度に研修で利用した学校の先生や教育長からの口コミで、高校や小学校の体験学習での利用につながっている。今年は昨年の1・5倍の利用を目指したい」と意気込み。「地域に対して自分ができることを見つけて帰ってほしい」と願う。

 地球は子孫から借りているもの―。自然塾が掲げるネイティブ・アメリカンの言葉だ。1周年イベントでは、30年後の未来に木を植える記念植樹をはじめ、自然塾特別授業や寸劇、大山おこわの販売やガラポン抽選会などを行う。午前10時~午後3時。記念植樹に参加する家族5組も募集中。問い合わせは電話0859(75)2211、奥大山振興室。

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SDGs研修や体験学習 奥大山自然塾1年、活用広がる 30日、記念イベント - 日本海新聞
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Monday, June 24, 2024

「美しい自然を残そう」美瑛町×日産 植樹イベント開催|STV NEWS NNN - 日テレNEWS

地元の美しい自然を残そうと、北海道・美瑛町で、町と自動車メーカーが植樹などのイベントを開きました。

2024年6月23日にイベントを開いたのは「北海道・美瑛町」と自動車メーカーの「日産自動車」です。

100年後にも美しい自然を残そうと、美瑛町は、電気自動車の開発や生産を手がける日産と、「ブルー・プロジェクト」という協定を結んでいます。

イベントでは子どもたちを交えてシンボルツリーが植樹されたほか、美瑛町・角和町長が電気自動車に試乗するなどして、地元の住民らに活動をPRしました。

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「自然派の洗剤」と環境保全、ビジネスと「きれいごと」の両立目指す:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル

2030 SDGsで変える

 生分解性のエコ洗剤や消毒剤などで知られるサラヤは、「世界の衛生・環境・健康の向上に貢献する」ことを掲げ、SDGsに沿った事業展開を積極的に進めています。更家悠介社長に聞きました。

 ――環境に配慮した製品づくりを先駆けてきましたが、「つまずき」もありましたね。

 2004年に、パーム油の原料生産でボルネオ島の森林が破壊され、オランウータンやゾウの生息が脅かされていることを伝えるテレビ番組の取材を受けました。当時は洗剤の成分となる油を仕入れているだけだったので、「知らなかった」と答えました。それで多方面からお叱りを受けました。

猛勉強して現地に通う

 ――それが起点となり、日本から初めて「持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)」に参加、環境や人権への対応を後押ししてきました。

 原料生産の課題を十分に把握せずに「自然派の洗剤」を作っていたことを、恥じ入りましたので。猛勉強して、現地にも通いました。パーム油は8割以上が食用のため、当社の買い手としての影響力には限りがあります。そのため小規模農家の支援になる買い方をするなど、工夫をしています。

 マレーシア・サバ州ではNGOを通じて生物多様性の保全活動を進めています。農園開発で分断された森をつなげ直すために、特定製品の売り上げの1%を寄付する形で土地を買い足してきました。「緑の回廊」と呼ばれ、近くまとめて州政府に寄贈し、エコツーリズムにも役立ててもらう予定です。

 ――アフリカでも早くから事業を始めています。

 ユニセフ国連児童基金)による手洗い普及のプロジェクトに協力し、ウガンダに消毒液の工場を建設したのが14年です。今は隣国のケニアにも広げており、食品衛生事業も始めました。「顧みられない熱帯病」の一つであるスナノミ症の治療薬づくりも進めています。

 ――広範な取り組みは消費者から歓迎されていますか。

 実は07年から始めたヤシノ…

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Sunday, June 23, 2024

《群馬のイベント情報》自然に癒されよう 人のいない森でセラピー(上野村) - 株式会社 上毛新聞社

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Saturday, June 22, 2024

礼文の歴史や自然パンフに 国立公園50周年で観光協会:北海道新聞デジタル - 北海道新聞

 【礼文】礼文島観光協会は、国立公園指定50周年を前に、利尻礼文サロベツ国立公園を特集するパンフレットを作成した。道内の自治体や観光協会などが発行するフリーマガジン「JP01(ジェイピーゼロワン)」シリーズの一環。...

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礼文の歴史や自然パンフに 国立公園50周年で観光協会:北海道新聞デジタル - 北海道新聞
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大自然と過ごすくつろぎカフェ「ほかにはない景色」 ジャズイベントも好評 - 岐阜新聞

◆お庭cafe どんぐり 岐阜県揖斐川町

 近くを流れる揖斐川からの風や匂い、鳥のさえずり、滝の音など、自然を五感で楽しみながらゆったりとした時間が過ごせる=写真=。店主の橋本真希さんは「ほかにはない自然と景色。くつろぎながら眺めてもらえたら」と話す。

 国道303号沿いの料理旅館「揖斐川丘苑」(揖斐川町北方)の敷地内にあった結婚式場をリノベーションして、今年3月にオープン。店内では、コーヒーや紅茶のほか、サンドイッチや焼きたてのワッフルなど軽食も提供する。

 自然との共演が楽しめるイベントが好評で、今月のジャズイベントも満員。予約制で貸し切りでも使用できる。橋本さんは「気軽に訪れてもらいたい。揖斐を盛り上げていくきっかけになれば」と話す。

【メモ】

▽住所 揖斐川町北方2300

▽営業時間 午前11時~午後4時

▽定休日 月曜日

▽インスタグラム @oniwa_cafe_donguri

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大自然と過ごすくつろぎカフェ「ほかにはない景色」 ジャズイベントも好評 - 岐阜新聞
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葛西臨海水族園改修問題「水辺の自然」エリア最後の日…記者が感じた自然へのリスペクト欠如|話題の現場 突撃ルポ - 日刊ゲンダイDIGITAL

 20日告示された東京都知事選。3選を狙う“伐採女帝”小池都知事は、神宮外苑に続き葛西臨海水族園(東京・江戸川区)の伐採計画も着々と進めている。2028年の新水族園リニューアルオープンを予定しているこの改修計画。本館こそ保存されるものの、「水辺の自然」と呼ばれるエリアの樹木を伐採したうえで新館が建設される。都によると、計画敷地にある樹木1700本のうち、600本が伐採され、800本が移植、現地保存されるのは300本のみ。貴重な自然環境が損なわれるという批判が相次ぐ中、改修工事のため5月20日に同エリアは閉鎖された。

 ◇  ◇  ◇

 大粒の雨が降る6月18日、記者が水族園に訪れると「水辺の自然」エリアの入り口にはフェンスが設置されていた。まだ重機などが入っている様子はないが、かつて多くの人でにぎわった場所は静まり返り、降りしきる雨音だけが響いていた。

 記者は閉鎖される前日の5月19日に現地を訪れ、「最後の日」を取材していた。翌日には閉鎖されるというのに、その説明書きはどこにも見当たらなかった。

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Friday, June 21, 2024

自然にかかわるWORK&PEOPLEをテーマに、「知床ネイチャーキャンパス2024」を開催します! - PR TIMES

「知床ネイチャーキャンパス」は、「野生動物管理」や「環境保全と利用の両立」などに先進的に取り組んできた北海道・知床の経験をもとに、生物多様性保全や野生動物管理に必要な能力を向上させるための実践的な教育プログラムです。長年知床の管理に携わる大学教員や研究者に加え、現場で管理の最前線に立つ担当者、地域住民らを講師として迎えています。

「知床ネイチャーキャンパス2024」は、「自然にかかわるWORK&PEOPLE」がテーマ。この分野の未来を担う学生(大学生・専門学校生・高校生)を対象に、オンライン講義・事前レポート・現地実習・ワークショップ演習を通じて、自然に関わる仕事の実際について理解を深めます。現地実習では実際に現場(バックヤード)を見学し、働く人の生の声を聞き、それぞれの将来について考えを深めることを目的とします。

受講生同士の交流・ディスカッションを通じて互いに学び合うことにも本プログラムの特色があります。さまざまな学校や地域から自然環境に関心を持つ受講生が集まりますので、貴重なつながりを作ることができるのも魅力です。

知床ネイチャーキャンパス2024・自然にかかわるWORK&PEOPLE

<オンライン講義(ライブ配信)>

2024年8月25日(日)

10:00〜16:30予定

講義1:リスク管理の対象としての野生動物:現状と講じるべき対策、そして今こそ本当に求められる人材像

講義2:世界自然遺産知床の管理における研究者の役割(科学委員会について)

講義3:知床財団が担う幅広い現地業務とは

講義4:ヒグマ対策の現場から(野生動物管理の実務と実際)

講義5:生物多様性保全にかかわる環境省の仕事

定員:80人

受講料:3,000円

※オンライン講義のみの受講も可能です

<現地実習・ワークショップ演習>

2024年9月23日(月・祝)〜25日(水)

※23日は8:30集合、25日は13:00頃解散

実習場所:知床世界遺産地域と周辺地域

演習場所・宿舎:ホテル知床(北海道斜里町ウトロ香川37)

定員:20人

※オンライン講義の受講が条件です

参加費:35,000円

※現地実習・演習の参加費は実習・演習期間中の宿泊費と食費(1食分を除く)を含みます。

※宿舎(ホテル知床:北海道斜里町ウトロ香川37)までの往復交通費は各自負担です。

講師

◎鈴木正嗣さん(講義1)

 岐阜大学応用生物科学部教授

◎梶 光一さん(講義2、現地実習・演習)

 兵庫県森林動物研究センター所長

◎秋葉圭太さん(講義3、現地実習・演習)

 公益財団法人知床財団 事業部参事/公園事業推進プロジェクトリーダー

◎松林良太さん(講義4)

 公益財団法人知床財団 事業部参事(保護管理事業担当)

◎遠矢駿一郎さん(講義5)

 環境省自然環境局自然環境計画課 生物多様性主流化室 室長補佐

申し込み先

以下のGoogleフォームより、必要事項を記入の上、お申し込みください。

https://forms.gle/DSjbmJYfkb88NKFs6

★知床ネイチャーキャンパスならではの魅力★

  1. テーマにふさわしい講師陣から最新の動向を学べます!
    野生動物管理の現場は日々刻々と変化しています。知床ネイチャーキャンパスでは、最前線で野生動物管理に携わる方々をテーマに合わせて講師に招き、最新の知見や直面している課題を学ぶことができます。

  2. 大学や組織、地域を超えて共に学び、交流ができます!
    知床ネイチャーキャンパスには、大学や組織を超えて様々な人材が集まってきます。ここで得られる受講生や講師らとのネットワークは、かけがえのない財産となるはずです。

★知床ネイチャーキャンパスについて・・・
知床には豊富な野生動物が生息しています。かつて北海道全域に生息していた陸生ほ乳類と鳥類のほとんどすべての種が知床に生息していると言われており、絶滅危惧種のシマフクロウやオオワシの重要な生息地となっているほか、400〜500頭のヒグマが生息していると推定されています。一方で、知床は人間の居住域でもあり、農業・漁業を中心とした一次産業が営まれ、年間100万人以上の観光客が訪れる地域でもあります。知床において人間と野生動物の共存は重要な課題とされ、長きにわたって野生動物管理のあり方が模索されてきました。
いまや知床で蓄積された野生動物管理の知識や経験は膨大なものとなっています。こうした経験や蓄積を学生や社会人の皆さんに学んでいただき、全国の野生動物管理の現場の課題解決に役立ててもらいたい、というのが知床ネイチャーキャンパスの趣旨となっています。

知床ネイチャーキャンパスについて詳しくはこちら
https://shiretoko-u.jp

<本件に関するお問い合わせ>
公益財団法人知床自然大学院大学設立財団
〒099-4117 北海道斜里郡斜里町青葉町28番地10
E-mail:sizendaigaku@gmail.com
TEL :0152-26-7770

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Thursday, June 20, 2024

てくてく散歩「千葉県市川市 江戸川放水路 干潟の自然観察」 - nhk.or.jp

自然解説のプロフェッショナル、プロ・ナチュラリスト佐々木洋さんと楽しむ夏の自然観察!
今回の舞台は、千葉県市川市の江戸川放水路にある泥干潟。江戸川の洪水対策のためつくられた人口河川で東京湾とつながっています。潮の満ち引きがあり自然に形成された泥干潟は生き物の宝庫!この時期に出会える生き物や、特色ある地域の歴史を学び残していこうと取り組む人たちをご紹介します。

【まず干潟へ行く前に!注意すること】
●入っていい場所かどうか調べてから行くこと。
地域によっては入ることが許可されていない保護区域もある。
●身を守るため「潮時表」を確認してから干潮の時間に行く。
●台風・大雨、その前後には行かない。
●子どもだけでなく大人と一緒に楽しむ。
●生き物を観察したら元の場所へ戻す。
●ゴミは持ち帰るなど当たり前のマナーを守りながら自然観察を楽しみましょう!

江戸川放水路とは

およそ3キロの江戸川放水路。春から夏にかけては昼間によく潮が引き、干潟が広く現れます。
地域で親しまれている自然観察のスポットなんです!

佐々木さん

「干潟というのはいろんな種類があるんですけど、ここは泥が中心の泥干潟。いろんな生き物がたくさんいて最高の場所。僕の大切な遊び場でもあるんです」

夏ならでは!たくさんの干潟の生き物

まずは服装。雨や日ざし除けの帽子・長袖、ケガを防ぐための手袋・長靴をはいて準備万端でいざ干潟の中へ。泥干潟というだけあって、一度足を入れるとなかなか抜けない!一か所に長居せず、ぽんぽんぽんとリズムよく歩くのが佐々木流の干潟の歩き方です。

そんな中まず迎えてくれたのは、ぴょんぴょん泥の表面を移動している魚。
この場所のシンボルという「トビハゼ」です。皮膚呼吸ができるトビハゼにとって、湿っていて栄養豊富な泥干潟が最高の場所なんだといいます。

「環境省の準絶滅危惧種に指定されている貴重な魚がここには山ほどいる。水の中から陸地へ逃げていくのは魚なのに水が苦手だからなんです」

続いて、干潟のあちこちで動いていたのが「ヤマトオサガニ」。

「特徴は甲羅の形、縦長、長方形っぽい。機織りの一部分のことを『筬(おさ)』と言って、カニの甲羅がこの筬を思わせるということで、ヤマトオサガニという名前が付いてるんです。もうひとつ面白いのが長い目、水たまりの中では潜水艦の潜望鏡のように、敵はいないかと周りを見張っているんです」

干潟には、たくさんの小さな貝も。「ウミニナ」の仲間です。ウミニナの注目ポイントは水の中!
筋がたくさんついていて、それをたどっていくと先頭にはウミニナが。筋はウミニナが通った跡なんです。
よく見ていると、少しずつ動いているウミニナを観察することができます。干潟の泥の表面だけでなく、小さな水たまりも見どころの一つです。

「ウミニナの通った跡はなかなか芸術的な模様なんです」

髙橋
リポーター

「ナスカの地上絵のような…!」

ヨシ原のまわりには…

ヨシ原付近にも注目!夏の時期だからこそ見られる生き物がいるといいます。
ヒントは大きな鳴き声。佐々木さんが真似をしてくれました。

「ゲシゲシケケシケケシ、キキキー」

ヨシ原の上のほうをじっくり見ていると、いました!「オオヨシキリ」です。
ウグイスの仲間で、色は地味だけれど、鳴き声は派手。初夏になると、外国から渡ってきてヨシ原に巣を作り繁殖します。オスが盛んにメスを呼んだり、縄張り宣言のために鳴いているといいます。

さらに、小魚を狙う「コサギ」も。干潟では野鳥観察も楽しめます。

佐々木さんイチオシ!ダンスをするカニ

どこにいるか分かりますか?

静かに待って観察するのも楽しみのひとつ!ということで、干潟から少し離れた場所で泥の表面を見ていると。ハサミを上下に一斉に動かすカニが!

これが、佐々木さんイチオシ「チゴガニ」のダンスです。
チゴガニは、とっても臆病で俊敏。少し近づくと、パッと泥の穴の中へ。だから静かに待つことが大切なんだといいます。

「稚児って子どものこと。子どものような小さなカニだけれど、踊っているのは全部大人です」

なぜ踊るのかというと、求愛のため。大きなハサミを上下に大きく振り、青っぽいからだをしたものがオス。一方、小さなハサミで茶色っぽいのがメスです。夏が求愛の時期で、このダンスのような動きをよく観察できるんだそうです。

「たぶん周りのカニを見て動きを合わせてるような、まさにカニザイルですよ」

「カニザイル!うまいこと言いますね」

干潟のすぐ側!市川市立妙典小学校の中で育てているものとは?

たくさんの生き物と出会えた江戸川放水路の干潟。そのまわりは、住宅やマンション・工場など、都市化が進んでいます。その地域の中で昔ながらの歴史・自然を守ろうという取り組みが行われているんです。
佐々木さんと向かったのは、干潟のすぐ側で、学校の中にカニが現れることもしばしばという「市川市立妙典小学校」。

地域の歴史や自然を守りつつないでいく 妙典小ハス田クラブ

迎えてくれたのは「妙典小ハス田クラブ」の皆さん。6年前に発足したこのクラブでは、かつてこの地域で育てられていたハスを復活させようと、レンコン栽培をしているんです。

育て方を指導しているのは、元ハス農家の篠田務さん(写真右)と、元PTA会長でクラブの代表を務める安達宏之さん(写真左)。毎年参加したい児童や保護者を募り、ことしは大人・こども合わせて、33人で取り組んでいます。

市川市の妙典・行徳地域では、昭和の終わりごろまでレンコン栽培が行われていました。
いま小学校がある場所もかつてはハス田。海沿いの低湿地で泥の土壌がレンコン栽培に適した環境だったといいます。鉄道の開通や埋め立てによってハス田はなくなってしまいましたが、篠田さんが大切に保管していた種を使って復活させたんです。

安達さん

「今ここにあるハスは妙典のハスで、最後のハスを今この小学校で育てているんですけど、ハスを食べたりすることで昔の生活などを思い浮かべながら、これからの街のことを考えられるかなと思いこのような活動をしています」

篠田さん

「この地域でハスがあったことだけでも知ってもらえればいいんじゃないのかな」

去年できたレンコンを株分けして、ことし5月に植えつけ。11月の収穫を目指し、これから花の観察会をしたり、背丈が伸びたハスが折れないよう風よけを作ったりと、大事に育てていくといいます。

 

「見た事あるのは、池に咲いてるハスだったんだけど、学校で育てるハスはどんなのか見てみたかった」

 

「プランターの中にヤゴがいるのでそれをとったりするのが楽しい」

「こういうところは、ヤゴがいるんですよ」

「ハスを育てながらそういう生き物も楽しめるんですね!」

 

「昔ハスがあったので守りたいなという気持ちがありました」

安達さん

「ハスを通して地域の歴史、そういうものに関心を持つことで、地域の自然などを大事にしてくれる子たちが増えていく。そういうような街になってくといいかなと考えています」

【編集後記】

今回の舞台は干潟ということで、潮干狩りに行った小学生時代からうん十年ぶりに干潟へ入りました。
佐々木さんに観察のポイントを教えていただきながら、こんなにも都心に生き物がいるのか!と終始感嘆の声をあげながらの撮影でとっても楽しかったです。
そして、撮影場所から歩いて15分程、市内で一番新しいという市川市立妙典小学校へ。「妙典小ハス田クラブ」の皆さんに放課後集まっていただき、栽培しているハスを見せていただきました。代表の安達さんは、干潟や海の環境に魅了され市内に引っ越されたそうです。都市化が進むなか、地域の歴史を学ぼうという地道な取り組みが、自然を守ることにつながるんだとグッと心動かされました。ちなみに夏は、放っておくとハスを植えているプランターの水が干上がってしまうそう。メンバーが交代しながら水を足して、酷暑を乗り切るそうです。「手間がかかっているんだ」と育て方を指導する元ハス農家の篠田さん。秋、立派なレンコンが収穫できますように!

取材担当:髙橋香央里

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